定期点検Q&A
知っているようで意外と知らない車検と定期点検のこと。
疑問をしっかり解消しましょう。
このステッカーは何ですか?
前面ガラスの中央部に貼付されているのが「検査標章」で、助手席側上部に貼付されている丸いステッカーが「点検・整備済みステッカー」です。
●検査標章
自動車検査証の有効期間(車検期間)を示すものです。この検査標章を表示しなければ、クルマを運行することはできません。
●点検・整備済みステッカー
定期点検整備を確実に実施したクルマであることを示すものです。次回の定期点検整備の実施時期が外から見てもわかるように実施年月を表示しています。また、裏面には定期点検整備を実施した整備事業場名、次回の定期点検整備の実施時期等が記載されています。
車検を受ける際の費用の内訳はどうなっているのでしょうか?
車検の費用には、クルマの点検・整備に必要な料金(技術料、部品・油脂代、保安確認料など)と、税金等諸費用(自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料など)があります。
※「平成22年度国産自動車点検・整備料金実態調査」による全国の平均的料金等より割合をグラフ化(自家用乗用車の一般的な車両)。
車検と定期点検の違いは何ですか?
それぞれの特徴は次の通りです。最も大きな違い
は車検が基準への適合性を見るのに対し、定期点検
は安全性を確保するために行う点です。
●車検
その時点でのクルマの安全面や公害防止面が基準に適合しているかどうかを検査するもので、次の車検までの安全性を保証するものではありません。
●定期点検整備
クルマのトラブル防止や性能の維持を図るための予防整備であり、不具合箇所や部品の摩耗などを発見し、整備することで高い安全性を確保するものです。
トラブルのない快適なカーライフを楽しむために、定期点検をきちんと受けて、
安全性を確認し、不具合箇所を整備しておくことが大切です。
ユーザー車検(車検代行を含む)と整備事業場による車検の違いは?
それぞれの特徴は次の通りです。最も大きな違いは車検の際に整備事業場では必ず定期点検を実施するという点です。
●ユーザー車検・車検代行
自動車ユーザー自らまたは、ユーザー車検代行業者がクルマを国の検査場へ持ち込んで車検を受けることをいいます。これらの場合、車検の際に点検整備を実施しないケースがほとんどであり、このような場合、右のグラフに示すようなトラブが発生してしまう可能性が高くなります。
●整備事業場による車検
国から認証を受けた事業場として、クルマの状態を点検した上で必要な整備を実施し、安全面、公害防止面を十分に確認したうえで車検を受けます。また、整備事業場では、定期点検を実施したクルマには整備保証をしているので、より安心してクルマを使用できます。
ユーザーにクルマの「保守管理責任」があるという観点からも、車検時には検査だけでなく、きちんと定期点検整備を実施するのは当然のことです。