メーターパネル(計器)からのシグナル(代表例)
あなたはメーターパネルの計器類やランプ類をいくつ知っていますか? どれも、きちんとした目的をもっており、特に警告灯は、トラブルを事前に教えてくれる大切な役目をもっています。
メーターパネルはクルマのコンディションを知る重要な手がかり。
すべての警告灯の意味を把握しておきましょう。
- スピードメーター
走行速度を表示します。
- オドメーター
総走行距離をkmで表示します。
- 方向指示表示灯
(非常点滅表示灯)
- ヘッドランプ上向き
表示灯
- シフト・レバー位置
表示灯
- タコメーター
1分間当たりのエンジンの
回転数を表示します。 - 燃料残量警告灯
- 燃料計
燃料の残量を表示します。
- トリップメーター
区間走行距離をkmで表示します(右端の数字は100m単位)。
- トリップメーターの
リセット・ボタンリセット・ボタンを押すと
トリップメーターが0に戻ります。 - オーバードライブ
OFF表示灯
- 水温計
エンジン冷却水の温度を表示します。
エンジンがかかった状態で、次の警告灯が点灯したままになったら整備事業場で点検してもらいましょう。
A ブレーキ警告灯
ブレーキ装置の状態を表示。エンジンスイッチONで点灯、パーキング・ブレーキを解除すると消灯すれば正常です。
パーキング・ブレーキ・レバーを解除しても点灯している時は、ブレーキ液が減少して点灯。ブレーキ・パッドの摩耗やブレーキ液の漏れが考えられます。早急な点検・整備が必要です。
●ブレーキ液は漏れがないかぎり急激に減るものではありません。ただし、減っているからといってタンクに足してはいけません。B 油圧警告灯
エンジン・オイルの圧力状態を表示。エンジンスイッチONで点灯、エンジン始動後消灯すれば正常です。
エンジン・オイルの圧力が低下すると点灯。安全な場所に速やかに停車し、エンジンを止めて整備事業場へ連絡しましょう。
●エンジン・オイルの量を示すものではないので注意しましょう。C 充電警告灯
オルタネータ(発電機)からの発電状態を表示。エンジンスイッチONで点灯し、エンジン始動後消灯すれば正常です。
オルタネータが発電していない状態を示します。オルタネータ用のVベルトの緩みや切断などの可能性があります。安全な場所に速やかに停車し、エンジンを止めて整備事業場へ連絡しましょう。
●バッテリの充電量を示すものではなく、バッテリあがりやバッテリ液の減少時では点灯しません。次の警告灯が点灯したときは、誤った操作をしていることを警告しています。
A ブレーキ警告灯
パーキングブレーキ・レバー戻し忘れ警告
パーキング・ブレーキがかかっています。
B 半ドア警告灯
ドアが確実に閉まっていません。
C シート・ベルト警告灯
シート・ベルトをしていません。
エンジンがかかった状態で、次の警告灯が点灯したままになったら整備事業場で点検してもらいましょう。
a エアバッグ警告灯
エアバッグ・システムに異常があります。
b エンジン警告灯
エンジン電子制御システムに異常があります。
c ABS警告灯
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)に異常があります。
●計器類は、メーカーや車種によって違います。●メーカーや車種によって、上記以外の警告灯が存在します。
トラブル対処法
どんなに気をつけて乗っていても、突然起きるトラブルを100%避けることはできないものです。そんなとき、大切なのは「あわてない」こと。二次災害を起こさないよう、落ち着いて対処しましょう。
バッテリには化学薬品などが使われているため、十分に注意しながら作業をしましょう。
車両によっては、救援用端子を別に設けている場合もあります。
ブースタ・ケーブルを接続できる位置に救援車を止めて、エンジンを停止しておきます。
ブースタ・ケーブルを次の順に接続します。赤いケーブルを、バッテリあがりのクルマのバッテリ+端子に接続します。
赤いケーブルのもう一端を、救援車のバッテリ+端子に接続します。
黒いケーブルを、救援車のバッテリ-端子に接続します。
最後に反対側の黒いケーブルをバッテリあがりのクルマのエンジン本体のフックもしくは、バッテリ-端子に接続します。
救援車のエンジンをかけ、可能な場合はエンジンの回転数を少し上げます。次にバッテリあがりのクルマのエンジンをかけます。エンジンがかかったら、ブースタ・ケーブルを接続したときと逆の順序で取りはずします。
バッテリあがりとは、バッテリの電圧が低くなってエンジン始動できないことを指します。その原因としては、バッテリ自体の故障のほか、さまざまなケースが考えられます。
■バッテリの寿命 | ■電装品の過剰使用 | ■発電機のトラブル等 |
■ライトの消し忘れ | ■長期間放置 |
理由の分からないバッテリあがりの場合、バッテリを交換する前に整備工場で点検を受け原因をつきとめましょう。 |
タイヤ交換の際は砂利道などでの作業を避け、なるべく平らな場所で行ってください。タイヤ修理剤を使った対処法は次ページで紹介します。
交換のための準備をする
使用する工具とジャッキ等を準備します。
パンクしたタイヤの対角線上にあるタイヤを、輪止め等で固定します。
パンクしたタイヤのホイール・キャップをはずします。(無い場合は不要)
ホイール・ナットを少しだけ緩めます。
ジャッキアップする
パンクしたタイヤの近くのジャッキアップ・ポイントを確認します。
パンクしたタイヤの近くのジャッキアップ・ポイントに、ジャッキをかけます。
ジャッキアップしたらタイヤを外す
▼タイヤを取り付ける
パンクしたタイヤが地面から少しはなれるまで車体を持ち上げます。
ホイール・ナットを取りはずし、パンクしたタイヤをスペア・タイヤと交換します。
ホイール・ナットを取り付け、下記に示す番号順にタイヤががたつかなくなるまで、2〜3回に分けて仮じめします。
車体を下げ、ジャッキをはずしてから、仮じめのときと同じように2?3回に分けて、ホイール・ナットを十分にしめつけます。
※輪止めの取り忘れにご注意ください。
※取り付けたタイヤが、応急用タイヤの場合は、パンクしたタイヤを早く修理して、もとの位置に取り付けてください。
タイヤ修理剤はトレッド部(接地部)にクギやネジが刺さるなどの軽度のパンクを応急修理するためのものです。抜いてしまうと応急修理キットの応急処置ができなくなる場合がありますので注意しましょう。
タイヤ修理剤はあくまでも応急処置です。
使用後はすぐに整備工場へ行き、確実な修理などを実施しましょう。
タイヤパンク応急修理キット(一例)
タイヤパンク応急修理キットは、ラゲッジルーム側面等に収納されています。修理キットの一例は下記のとおりです。
①修理剤ボトル ②エアコンプレッサー ③速度制限シール
応急修理の手順
(本手順等は一例であり搭載されている応急処理キットにより異なります)
タイヤパンク応急修理キットに付帯している、速度制限シールを運転者のよく見えるところに貼ります。
※応急修理済であることを運転者へ示すため必ず実施しましょう。
コンプレッサーからホースと電源プラグを取り出し、ボトルホルダーのキャップを外します。
修理剤ボトルのキャップを外し、注入ホースとの接合箇所に取り付けます。
※修理剤を直接タイヤへ注入するタイプもあります。
ホースの先端をタイヤのバルブにねじ込みます。コンプレッサーのスイッチがOFFであることを確認し、電源プラグを車内の電源ソケットに差し込みます。
※ホースを接続する前に排気用バルブがしまっているか確認してください。
コンプレッサーのスイッチをONにし、タイヤを指定空気圧、または最低基準圧まで上げます。途中、コンプレッサーを一時停止して空気圧を測定します。空気圧が高すぎる場合は、排気用バルブを調整してタイヤの空気を抜きます。
空気圧が上がったら、コンプレッサーのスイッチをOFFにし、電源プラグを電源ソケットから抜き、注入ホースをタイヤのバルブから抜きます。
修理剤を入れたら、定められた時間、または距離を走行してください。運転は規定以下の低速で注意しながら運転します。
※修理剤をタイヤ内に広げるため必ず実施しましょう。
走行後、コンプレッサーのスイッチがOFFの状態で注入ホースをタイヤのバルブに取り付け、空気圧を点検します。空気圧が低下していない場合は一時的な修理は完了です。
走行前に指定空気圧に調整してください。
タイヤ空気圧が低下したときは、ステップ5〜8を繰り返してください。
運転中にはさまざまなトラブルが予測されます。
トラブルが発生した場合、あわてずに対処することが何よりも大切です。
キィー、キィー音がしたら要注意!
ブレーキ・ペダルを踏むたびに、キィー、キィーという金属音がしたら、ブレーキのパッドが限界まですり減っているおそれがあります。また、クルマによってはパッドの残量がわずかになると、 警告灯で知らせる機構がついています。安全性確保や他の部品への悪影響などを防ぐためにも異音などがしたらすぐに整備工場で点検してもらいましょう。
踏切内でのエンストで、エンジンがかからなくなってしまった場合などの脱出法
●AT車の場合
AT車の場合はセル・モーターの力で走行することが不可能なため、大急ぎで救助を頼み、脱出するしかありません。
その場合はシフトレバーを「N」レンジにしておくことが必要です。
●MT車の場合
MT車の場合は、ギヤを1速(あるいは2速)、またはR(リバース)に入れ、クラッチ・ペダルを踏み込まないでエンジン・キーを回し、セル・モーターの力で走行することで踏切から脱出することができます。
※クラッチ・ペダルを踏まないとエンジンがかからない車両等は、セル・モーターの力で走行することが不可能です。AT車と同様にギヤをニュートラルにして、救助を頼みましょう。
停止表示板および非常点滅灯の使用を忘れずに
必ず路肩に止めて、非常点滅灯をつけるのも忘れないようにしましょう。
停止表示板は後方からのクルマが確認しやすい位置に置きます。
(目安として30m程度)
携帯電話もしくは、お近くの非常用電話にて助けを呼びましょう。
発炎筒は、通常助手席の足元(左下部)に備えつけられています。
本体をひねりながら取り出します。
キャップ頭部のすり薬でこすり、着火させます。
発炎筒を設置して他のクルマ等に危険を知らせます。
発炎筒には、有効期限があります。期限切れの場合は交換しましょう。